ビットコインは税金が高いって話を聞いたんだけど本当?
確定申告をしないといけないの?
ビットコインに限らず、仮想通貨で利益が出た場合は、株式投資などの利益と同様に確定申告をして納税する必要があります。
ビットコインをはじめとした仮想通貨には、大きな利益を出せる可能性がある一方、何の知識もなければ税金で損をしたり、最悪の場合脱税の罪に問われてしまう可能性があります。
そこでこの記事では、仮想通貨の税金や確定申告について解説していきます!
この記事で仮想通貨の税金について学んでいこう!
ビットコインの税金について
ビットコインをはじめとした仮想通貨では、利益に対して税金がかかります。
仮想通貨で儲かったら税金を納める必要があるってことね!
以下で仮想通貨の税金に関する特徴を紹介していきます!
仮想通貨と株・FXの税金の違い
ビットコインも投資だから、税金の仕組みは株やFXと同じなの?
株式投資やFX(外国為替取引)では、いくら利益が出たとしても税率は一律約20%と定められています。
しかし、仮想通貨の利益は「雑所得」という扱いになるので、総合課税の対象で、給与所得など他の収入と合算した額に応じて税率が決まります。
つまり利益が多くなるほど税率も上がってしまうということだよ…
課税される所得金額と税率は以下の通りです。
課税される所得金額 | 税率 |
---|---|
195万円以下 | 5% |
195万円以上 330万円以下 | 10% |
330万円以上 695万円以下 | 20% |
695万円以上 900万円以下 | 23% |
900万円以上 1,800万円以下 | 33% |
1,800万円以上 4,000万円以下 | 40% |
4,000万円以上 | 45% |
上記の税率に、住民税(約10%)や復興特別所得が加わると最大で約55%の税金がかかることになります。
リスクを負って利益を出したのに半分以上税金で払わなくてはいけなんだ…
仮想通貨が課税されるタイミング
仮想通貨は保有しているだけなら課税されることはありません。
仮想通貨に税金がかかるタイミングは主に、「利益を確定させた時」と「仮想通貨で買い物をした時」です。
利益を確定させた時
仮想通貨を売買して得られた収入のうち、利益の部分が課税対象になります。
例えば…
1BTC=300万円で購入→1BTC=500万円のタイミングで売却。
この場合、課税の対象となる金額は(500万円ー300万円)で200万円となります。
保有した状態で年をまたいでも、利益を確定させなければ税金は発生しないよ!
仮想通貨で買い物をした時
仮想通貨で買い物をした場合は売却とみなされるため、課税の対象となります。
課税対象となるケースは、購入した価格よりも通貨の価値が高い場合です。
例えば…
1BTC=300万円で購入→1BTC=500万円のタイミングで500万円の車を購入。
(車の価格)500万円ー(購入時1BTCの価格)300万円=(課税対象)200万円となります。
同じ1BTCの売却であっても取得時の金額と、ものを購入した時の差額は課税対象になるんだね!
同様に、仮想通貨で別銘柄の仮想通貨を購入(交換)した際にも差額分の税金が発生します。
例えば…
1BTC=300万円で購入→1BTC=500万円のタイミングでイーサリアムを500万円へ交換。
(イーサリアム取得価格)500万円ー(購入時1BTCの価格)300万円=(課税対象)200万円となります。
物の購入、他の銘柄への交換も利益確定と同じように考えておく必要があるよ!
仮想通貨 税金のポイント
ここまで解説してきた通り、ビットコインをはじめとした仮想通貨では、利益を確定させた年に、税金を納める必要があります。
しかし、僕がおすすめしている長期での保有であればとりあえず納税の必要はありません。
ビットコインや主要な仮想通貨の需要は年々拡大しています。
今後、仮想通貨の需要が高まれば日本でも今より税制面において、優遇される法律が作られる可能性も十分にあります。
長期で保有するなら面倒な確定申告の必要はなし!
税金が高いからビットコインを買わない、って考えはもったいないかもしれないね!
ビットコインの確定申告について
その年に、20万円以上の利益を確定させた場合や仮想通貨で買い物をした場合に確定申告をする必要があります。
以下でビットコインをはじめとした仮想通貨の確定申告について解説して行きます!
仮想通貨による所得の計算方法
確定申告をする際、その年にどれだけの利益が出たかを計算する必要があります。
仮想通貨取引による所得を算出する方法として挙げられるのが「総平均法」と「移動平均法」の2つです。
原則として、個人の申告では総平均法を用いて行います。
移動平均法を利用する場合は、届出を出す必要があって手間が増えるから、ここでは総平均法での算出方法について説明していくね!
総平均法
総平均法とは、基準期間内における仮想通貨の平均購入価格を計算し、売却価格との差額所得として算出する方法です。
説明だと難しいから、実際に例を用いて計算してみよう!
- 1BTCが150万円の時に2BTCを購入
- 1BTCが200万円の時に1BTCを売却
- 1BTCが100万円の時に2BTCを購入
- 1BTCが250万円の時に3BTCを売却
項目 | 各項目の数量 |
1年間の合計購入数量 | 2BTC+2BTC=4BTC |
1年間の合計購入価格 | 150万円×2BTC+100万円×2BTC=500万円 |
1年間の平均購入価格 | 500万円÷4BTC=125万円(A) |
1年間の合計売却数量 | 1BTC+3BTC=4BTC(B) |
売却価格 | 200万円×1BTC+250万円×3BTC=950万円(C) |
売却価格950万円(C)−平均購入価格125万円(A)×売却数量4BTC(B)=450万円の利益
上記のような売買をした場合の利益は450万円!
この450万円に対して税金がかかってくるよ!
仮想通貨 確定申告の手順
確定申告は、原則利益が出た年の翌年2月16日から3月15日までの1ヶ月の間に提出、納税する必要があります。
確定申告は以下の手順で行いましょう!
- 取引所から「年間取引報告書」を受け取る
- 「暗号資産の計算書」を作る
- 「確定申告書」に暗号資産の計算書の内容を転記する
- 確定申告書を提出する
- 所得税の納税をする
確定申告書の作成は、主に3つの方法があります。
方法 | 説明 |
確定申告ソフトを利用する | 仮想通貨の申告に対応したソフトであれば、画面の入力手順に従うだけで申告書を作成できる。 |
確定申告書等作成コーナーを利用する | 国税庁が提供している確定申告書の作成ができるwebサイト。 |
手書きで作成する | 紙の申告書に手書きする方法。オンラインでの提出はできない。 |
確定申告用のソフトを利用する方法が一番簡単でおすすめだよ!
確定申告しなかった場合のペナルティー
仮想通貨で年間20万円以上の利益を得ているのに確定申告を行わなかった場合は、「無申告加算税」が課せられます。
本来納めなくてはいけなかった税金に追加で、15%〜20%の加算税を納付することになるので、期間に忘れずに確定申告を行いましょう!
無申告加算税以外にも、本来よりも少ない金額を申告していた場合は「過少申告加算税」、悪質な隠ぺい工作などが発覚した場合は「重加算税」の対象となる場合があります。
どの場合でも本来納めればよかった金額以上の納税義務が発生する可能性が高いから注意してね!
まとめ
この記事では、仮想通貨の税金や確定申告について解説してきました。
ビットコインをはじめとした仮想通貨で利益を確定させた場合、納税の義務が発生します。
期間内に必ず確定申告を行うようにしましょう!
一方で、僕がおすすめしているビットコインの長期保有であれば、売却しない限り確定申告の必要はありません。
短期で売り買いを行う投資方法では、大きな損をしてしまう可能性がありますし、税金を納める手間も発生してしまいます。
今後ビットコインの価値は、長期で見た場合上昇していくと考えられます。
将来の資産形成のために長期保有、コツコツ買い増しが良いんだね!
以下の記事で仮想通貨に価値がある理由や将来の価格予想を紹介しているよ!
ぜひチェックしてみてね!