
高配当株投資とは、配当利回りの高い銘柄に投資することで、定期的に高い配当金を得る投資の方法です。
2024年から新NISAが始まり、非課税で運用できるため高配当株投資に挑戦しようと考えている人も多いのではないでしょうか?
しかし、投資信託を利用した投資よりも少し難易度が高いため、始め方が分からない人も多いはず。
そこでこの記事では、高配当株投資の始め方、注意点などについて解説していきます!



高配当株投資とは
一般的に高配当株とは「配当利回りの高い株式」のことを指します。
ここからは、高配当株についてより詳しく解説していきますね!
配当金とは?



会社が事業で得た利益の一部を株主に還元することです。
会社は株主に資金を出してもらい、その資金で事業を行うので、事業で得た利益を資金提供してくれた株主に配当として分配します。





配当利回りの高い株式とは?
配当利回りの高い株式とは、一般的に3~4%以上の配当利回りがあること指します。
配当利回りは、「一株あたりの配当金÷株価×100(%)」で表され、投資金額に対して受け取れる配当金の割合を確認することができます。



例えば…
1株あたりの配当金が100円、株価が3,000円だとすると
100円÷3,000円×100=3.33%(小数点以下第3位を四捨五入)
この場合の配当利回りは3.33%ということになります。
高配当株投資のメリット
高配当株投資には以下のようなメリットがあります。
安定した配当収入が得られる
配当金は一般的に日本株の場合は年2回(半年毎)、米国株の場合は年4回(3ヶ月毎)の銘柄が多くなっています。
高配当株を保有していると、上記のタイミングで定期的に安定した配当収入が得られます。
株価の値動きで利益を狙う方法は予想が難しく、大きな損をする可能性も十分にあるでしょう。
しかし、配当金については配当が減らされる(減配)のリスクはあるものの、ある程度安定した利益が得られます!



保有するだけで手間がかからない
高配当株投資は、基本的に株式を保有しているだけで良いので、ほとんど手間がかかりません。
購入までは企業分析や業界分析が必要ですが、一度購入してしまえば放置していても配当金が入るため、特に手を加える必要がありません。
定期的にポートフォリオを見直すことは大切ですが、頻繁に行う必要はないでしょう。



スムーズに現金化ができる
高配当株は、株式市場で必要な時にいつでも売却できます。
積立投資や不動産投資などに比べて、売った際のデメリットが少なく、スムーズな現金化ができるでしょう。



高配当株投資の始め方や注意点
ここからは、高配当株投資の始め方や注意点について紹介していきます。



高配当株投資の始め方
高配当株投資を始めて、配当金をもらうための手順を3つのステップで解説していきます!
証券口座を選び口座開設する
株式を購入するためには、証券会社で口座開設しておく必要があります。
口座開設は、手数料の安いネット証券が断然おすすめです!
どの証券会社で口座開設すれば良いか迷っている人は、「楽天証券」か「SBI証券」で口座開設しておけば間違いありませんよ。
以下の記事で「楽天証券」「SBI証券」の口座開設手順を画像付きで解説しています。
口座開設をまだしていない人は、記事を見ながらサクッと口座開設してしまいましょう!




投資する銘柄を選ぶ
口座開設ができたら株を買うことが可能です。
新NISAの成長投資枠が余っている人は、必ずNISA成長投資枠を利用して株購入してください!



高配当株銘柄の条件(目安)は以下の通りです。
- 予定配当利回り→3.0%以上
- 過去5年平均営業利益成長率→0%以上
- 3.0%以上の配当の継続年数→3年以上
- 自己資本比率→30%以上
- 配当性向→30~40%(目安)



初めから条件に見合った株を見つけるのは簡単ではありません。
初めのうちは、高配当株として人気を集めている銘柄に投資してみることがおすすめです。
僕のインスタでは定期的に高配当株のおすすめ銘柄を紹介する投稿をアップしているので、ぜひ参考にしてくださいね!
\4万人以上が見ているインスタ/
保有して配当金を待つ
株の購入ができたら、配当金を待ちましょう。
株価は日々上下するので、短期的に損をする可能性もあります。
しかし、高配当株投資では配当金が目的なので、短期で売り買いをするのではなく、長期で保有して資産を増やしていきましょう!



高配当株投資の注意点
高配当株投資は、ここまで紹介してきた通り、初心者にも比較的取り組みやすい投資方法ですが、投資なので当然リスクや注意点があります。
ここからは、高配当株投資の注意点について4つ紹介していきます。
配当金に税金がかかる
株の配当金には通常20.315%の税金がかかり、支払われる際に源泉徴収されます。(特定口座源泉ありの場合)
例えば、配当を10万円受け取っても、税引後の手取りは約8万円になってしまいます。
しかし、2024年から始まった新NISAを使えば非課税で受け取ることが可能ですよ!
高配当株投資と新NISAの「成長投資枠」は、非常に相性が良いので、必ず利用するようにしましょう!





減配や無配のリスクがある
安定した配当収入が得られる点をメリットで紹介しましたが、配当金は必ずもらえるわけではありません。
企業の業績に応じて支給されるものなので、業績が悪いと配当を減らしたり(減配)、配当なし(無配)となる場合もあります。
上記の「投資する銘柄を選ぶ」で解説した条件を満たす会社へ投資すれば、減配や無配のリスクが少ないと言えます。



売却益は狙いにくい
一般的に高配当株の売買では、大きな売却益は見込めません。
高配当を続ける会社は長期で安定した業績であることが多く、株の値動きが大きくないことが多いからです。
売却益で、一攫千金を狙うような投資の方法ではないことを理解しておきましょう。
しかし、値動きの幅が小さい分、値下がりによる大きな損失を被りにくい点は高配当株投資のメリットとも言えます!



高い配当金を得るためには元手が必要
大きな配当金を受け取るためには、かなりの元手が必要になります。
例えば1ヶ月の生活費として20万円の配当が欲しいとします。
年間240万円を配当金でまかなう場合、配当利回り3%として(240万円÷3%)で8000万円分の株式を保有する必要があります。
NISA枠以外で保有している株式には税金もかかるので、実際は1億円以上必要になってくるでしょう。



まとめ
この記事では、高配当株投資の始め方、注意点などについて解説してきました。
高配当株投資は、配当金をもらうことによって、今の生活を豊かにできる投資の方法です。
2024年から新NISAが始まり、個人投資家にとって高配当株投資は今まで以上にメリットの多い投資スタイルとなりました。
この機会に高配当株投資に挑戦して、夢の配当金生活への第一歩を踏み出してみましょう!